情報公開と9月11日の出来事

「ディスクロージャー・プロジェクト」代表グリア博士によるコメント

9月11日に悲劇的に失われた多くの貴重な生命に哀悼の意を表し、世界の正義と平和を祈るとともに、このような邪悪な行為が再び行われることのない世界を作り上げる仕事にわれわれの身を捧げることの決意を新たにしたい。世界のために、われわれの国のために祈り、安全で正しい世界を作るために、天がわれわれの指導者を導き、兵士たちを護るよう願おう。 中東で3年間暮らし、テロリズムの狂気と恐怖を目の当たりにしてきた人間として、私はわれわれが直面している問題の大きさについていかなる幻想も抱いていない。宗教的狂信と血に飢えた憎悪の中で生きている者たちに理性が届くことは滅多にない。全人類を脅かそうとしている狂犬どもは抑制され、必要とあらば叩きのめさなくてはならない。 しかしわれわれは、どんなに必要なものであれ、短期的な対処法と長期的な治癒を識別しなくてはいけない。さらなる災害を避けるためには、大きな治療が必要であり、われわれは9月11日にニューヨークとワシントンを見舞った病の大きな原因を深く見つめる必要がある。 私は、ディスクロージャー・プロジェクトがこの病の治癒と何の関係があるのかと尋ねられた。 大いに関係がある。かつてないほどに。 10年近くの間、われわれはCIA、ペンタゴン高官、政治家などと会見し、いわゆるUFO・ETとそれに関わるエネルギー・推進システムについて現在非合法に行われている「機密」プロジェクトを一般公開するよう提唱してきた。これらのプロジェクトは、議会や大統領の承認を得ず、非合法に行われているものであり、短期的にも長期的にも国家および世界の安全保障に直接的な脅威となっている。その「闇の」資金は安全保障、情報機関、軍事計画から多大な支援と技術的資源を奪っている。また彼らは合法的なプロジェクトに新しいテクノロジーを提供するのを控えている。それがあれば9月11日の悲劇を防ぐことができたかもしれない。 われわれ人民による真の合法的政府は、9月11日の巨大な国家安全保障上の失敗を防ぐことができたかもしれない技術と資金を剥奪されているのである。従来の合法的プログラムが人材と新技術に不足している一方で、秘密の闇プロジェクトは年間1兆ドル以上の資金を潤沢に与えられているのだ。大部分が民営化されたこれらの計画は9月11日の出来事を防ぐ手段と技術を持っていた。だが彼らは何もしなかった。 なぜか? なぜなら彼らは「存在していない」からだ。イノウエ上院議員の次の言葉を思い出してほしい。「自分自身の空軍、海軍、資金調達機構を持つ陰の政府が存在し、あらゆるチェック・アンド・バランス機構から自由に、法律そのものからも自由に自分自身の利害を追求している。」 このような認知されていないプロジェクトの中には、オサマ・ビン・ラディンのようなテロリスト組織を監視、遮断するテクノロジーが存在している。しかしこれは、右手のしていることを左手が知らないというのとはわけが違う。左手は右手が存在していることすら知らないのだ。 このような「陰の」プロジェクトは米国および海外の政府、軍情報機関、企業、研究所などの膨大な官僚機構の中に隠れている。それは細分化されて、国民、議会、そして大統領、CIA長官、国防長官にまで通常隠されている。ディスクロージャー・プロジェクトはこれらのプロジェクトの中に入り、証言を得て、暗号名や施設の位置も突き止めた。このようなプロジェクトの非合法的性質、高度に細分化された性質、そして巨大な財源が、正常な監督と人民の政府による統制を避けてきたのだ。彼らは発見を免れ、秘密の資金にまかなわれた数々の組織の中で働き、議会、国防省、CIAの熟練した捜査官ですら進入を阻まれるほどの能力がある。実際、彼らの作業方法はテロリストたちのそれと違いはない。 これを「政府」「CIA」「ペンタゴン」などへの告発と受け止めないでほしい。その反対に、これらの政府機関は大部分がその被害者であって、加害者ではないのだ。実際、J-2DIAやCIAの長と会見する中で、私は彼ら自身が、こうした無法な行為が安全保障を傷つけ、法秩序や憲法を戯れ言にしていることに怒りと恐怖を感じていることを直に学んだ。私は、従来の政府機関の99%以上がこれらのプロジェクトへのアクセスを阻まれているだけではなく、彼らの妨害の犠牲者になっていることを確信している。 手短に言えば、ディスクロージャー・プロジェクトは議会と政府の捜査機関に内部証人を提供し、それを再び合法的政府の管理下に置くことへの用意がある。そこでなら人々に善をなすことができるだろう。私はこれらのプロジェクトが9月11日の悲劇を防ぐ手段を所有し、それを政府から隠していたということに疑いを持っていない。 1994年、Senate Appropriations Committeeの上級顧問ディック・アマート氏は、個人的に私に次のように語ってくれた。召還令状を発する権限を持ち、最高機密へのクリアランスを持つ彼をもってしても、この無法プロジェクトに進入することはできなかった、しかも年間4000億ドルから8000億ドルがこれらの非監視の行動に費やされている、と。1994年当時のドルである! これは今日で言うと、年間1兆ドル以上の資金が、国家安全保障の利益にもならず、価値の疑わしい行動に使われていることを意味する。 われわれの情報機関と軍はこのような「陰の」プロジェクトによってその能力を傷つけられている。にもかかわらず、われわれがワシントンや国連その他の指導者たちと会見し続けて10年にもなるのに、これについて何も行われていない。われわれ大衆、メディア、兵士たちは、手遅れになる前に、変化を要求しなければならない。われわれの政府、軍や情報機関にいる勇敢な男女は、もっと価値のある人々である。われわれはこの無法なプロジェクトを解散させ、文明社会を防衛するための手段を民衆の手に、民衆の代表者の手に取り戻さねばならない。 しかしこの短期的な関心は、重大なものではあるが、より巨大で根本的な問題に従属している。陰の企業、政府団体の請負分野の中で大部分が民営化されている秘密のプロジェクトは、根本的な病に対する決定的な治療を隠している:それは「石油」である。 われわれは何百人もの証言者を持ち、彼らの証言、政府文書、関連資料はUFOの存在を証明する。それらのUFOの中には、物理学、エネルギー生産、推進力の分野におけるとてつもない技術革命を用いて人間によって作られたものもある。つまり、内燃エンジンと化石燃料に代わるテクノロジーはすでにこれらの秘密プロジェクトの中に存在している。そのプロジェクトはわれわれのお金で賄われているのである。 この点を間違えないでほしい:われわれは石油、特に中東の石油をこの何十年間も必要とはしていなかった。そのことは証明できる。にもかかわらず、われわれの外交政策とあの紛争地域への駐留は、安くて豊富な石油供給を確保することに向けられていた。そして、従来の政府、外交官、議会指導者たちはこれらの新しいエネルギーと推進システムの存在について何も知らなかったのである。だから彼らは全西洋経済を運営するあの有害な素材の安定した供給を確保するための政策を盲目的に追求した。これらの秘密プロジェクト――国家安全保障の偽の主張の背後に隠されたプロジェクト――に気づかないまま、われわれの指導者は最善を尽くしてきた。両手を後ろに縛られ、目隠しをされたまま。 これはいかなる意味でも、オサマ・ビン・ラディンのような連中の邪悪で非人間的な行為を正当化するものではない。このような恐るべき行動を合理化できるものは何もない。しかしわれわれは理解できる:なぜ彼なのか、なぜわれわれが狙われたのか、なぜ今それが行われたのか、その理由を。 ビン・ラディンのような狂信者たちは、アメリカを中東から追い出すことに執念を燃やしている。なぜなら彼らはわれわれの駐留を彼らの土地、文化、価値観への実質的な侵略とみなすからである。彼らはわれわれを安価な石油を確保するために彼らの地域を植民地化しようとする帝国主義勢力とみなしており、そのことに憤っている。また彼らはわれわれがイスラエルを支援していることも懸念している。しかしビン・ラディン自身は数多くのスピーチの中で、彼らの主な関心はアメリカをサウジ・アラビア(イスラム世界で最も聖なる土地を含む地域)から追い出すことであるとはっきり述べている。何十年間も、われわれの外交軍事政策は――サウジ・アラビアにおいても、イラク、イラン、その他においても――戦略的石油とエネルギーの権益によって駆り立てられてきた。 9月11日にわれわれが学んだように、石油の代償はわれわれが考えるより遙かに高くつくものであった。 ビン・ラディン等の邪悪な行為を決して大目に見るものではないが、われわれはこのような悪意が真空の中で育ってきたものではないことを認識しなければならない。このような残虐行為を生み出した環境は理解され、改められなければならない。 善い知らせは、ディスクロージャー・プロジェクトが、われわれが石油、石炭その他従来のエネルギーの代替物を持っているという事実を証明できるということである。10年のうちにわれわれはエネルギー的に自立することができる:ビン・ラディンは石油を持ち続けるだろうが、われわれはそれを必要としない。 50年の間、アメリカと世界はその運命を無法な陰のプロジェクトによってハイジャックされ、国家安全保障法を誤用してこれらのエネルギーと推進システムを抑圧してきたのである。われわれの外交政策、石油・エネルギー政策、環境政策はすべて秘密プロジェクトの中に隠されたものに操られてきた。われわれの指導者、科学者、政策決定者、そして大衆は、世界のエネルギー、環境、貧困の問題への解決法がわれわれから盗まれていることを知らなかった。今こそそれを取り返す時である。 UFOと呼ばれるものは何十年も目撃されてきた。それらが何であり、どこからやってきて、いかに働いているのか。これらの答えの中に世界の地政学的危機、第三世界の貧困、石油、環境汚染、その他多くの差し迫った問題への解答がある。われわれはその答えを持っている。誰か聞いている者はいるだろうか? 9月11日の出来事は真に悲劇的である:それは防ぐことができたのだ。われわれはテロの使命を遮断することができたのだ――もしも軍と情報機関にいる勇気ある男女が無法プロジェクトによって盗まれた手段を持ってさえいれば。そして問題の根本原因――われわれの石油政策と中東への駐留――はわれわれ自身が作り上げた問題なのだ。われわれがこの「陰の」プロジェクトを成長させ、石油とエネルギー危機への決定的解決策を奪うことを許したのだ。 古い中国の諺によれば、「われわれが方向を変えない限り、今向かっているところで終わりを迎える…」。われわれが向かっているところを眺めるならば、われわれが方向を変えなければならないことを疑える者はいるだろうか? しかもすぐに。 ディスクロージャー・プロジェクトはこの情報と国家最高機密の証人を前面に出すことに専心している。これらの無法プロジェクトを人民の政府に戻すためである。われわれはこれらのエネルギーと推進システムを公開することに専心している。それはわれわれにエネルギー的自立への手段を与える。これはすべての者を巻き込む流れである。これは人間の歴史における新しい章の始まりである。 だから、9月11日に失われた生命を想起しながら、涙の向こうに行動の指針を見よう。われわれの行動をわれわれの想起としよう。われわれの行動によって、人間の歴史における新しい章の幕開けを進めよう――それは豊かさ、正義、平等、そして平和の歴史である。われわれに必要なものはすべて与えられてきた――しかしそれは盗まれてしまった。われわれは前進する勇気を持っているだろうか? ニューヨークとワシントンでこの恐ろしい出来事が起こった日、私は真実を公開しようという努力を倍増させることを誓った。さらに、新しいエネルギー・推進力システムの技術を公開し、建設することで、それを永久に石油への要求に置き換えるためのプロジェクトを開始することを誓った。どうかあなたの力を貸してほしい。新しい世界をつくるわれわれの行動は、9月11日にこの世を去った無辜の人々に最もふさわしい記念碑となることだろう。

 
スティーブン・M・グリア医学博士
ディスクロージャー・プロジェクト代表
2001年9月27日
バージニア州アルベマール郡

これは、スティーブ・グレアのDISCLOSURE AND 9/11 AN ANALYSISを高橋弘泰さんが訳したものです。

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