背景


1997年は、1947年の7月にUFOがニューメキシコ州のコロナと言う所に墜落したと言われている「ローズウェル事件」の50周年に当たり、ETやUFOに関する様々な草の根運動、TVドキュメンタリーの放映、ビデオテープの販売、そして本の出版などがあり、これに加えて米国空軍から「ローズウェル事件解決」と題したローズウェル事件に関する米国空軍の調査をまとめた報告書が国防省で行なわれた記者会見で発表されました。

これらの様々な活動の中で一番興味を引いたのがCSETI(スィーセティと発音します。)と言うグループの活動です。CSETIは「The Center for the Study of Extraterrestrial Intelligence]の略称で、米国のノースカロライナ州アッシュビルに連絡事務所を持ち、救急病棟の医師であるスティーブ・グレアによって組織されています。スティーブ・グレアは1990年9月にCSETIを設立し、今までのUFO研究グループにはない以下の2つのユニークな活動を展開しています。

  • ET、UFOに関する直接体験者を見つけ出しその証言を公開しようとしているスターライト・プロジェクト
  • 第5種接近遭遇の試み

私がこのグループを知ったのは1996年の初めで、以来その活動をインターネットを通じて見ています。必要な場合はワシントン・ポスト、ボストン・グローブあるいはニューヨーク・タイムズなどの米国の有数の新聞でそのイベントが本当にあったかどうか確認しています。

このグループに注目したのは次のような理由からです。

  • ET、UFOに関する公開審問を米国議会で開こうとしていること
  • ET、UFOに関することで、米国政府の高官と接触していること
  • ET、UFOの核心を知っているらしいこと

スティーブ・グレアの発言の特徴は他のUFO研究家にはない、ET、UFOに関する数多くの直接体験者からの情報と何回も行われている第5種接近遭遇での経験に基ずいた、確信に満ちたものです。その驚くべき発言は次のようなものです。

「少なくとも第二次世界大戦の始まった頃には特定の米国政府高官は人類がこの宇宙の唯一の知的存在ではないことを知っていた。味方のでもない、敵のでもない先進技術の飛行体が第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の特定の地域を頻繁に飛行していた。時の米国大統領は名高い歴戦パイロットを調査のためそのヨーロッパ戦線に派遣した。そのパイロットはその飛行体が地球外文明(ET=ExtraTerretrial)から来たものであると大統領に報告した。」

「1946年に米国のアイダホ州で、昼間、UFOが頻繁に目撃された。目撃した人々はUFOは本当に存在することを知った。しかし東西冷戦が始まり害にならないUFOのことは注目されなくなった。」

「1947年ニューメキシコ州のコロナ、そして1948年にはアリゾナ州 のキングマンにUFOが墜落し回収された。以後、この時回収された「ETの先進技術」の取り扱いが最大の課題となった。どのように動くのか、何に使えるのか、もしソ連が米国より早くその先進技術を解明したらどうなるのか、もしこのことが漏れて、新たなヒットラーのような者に使われたらどうなるのか、もし一般市民にこのことがわかりパニックになったらどうなるのか、等々。」

「そして、秘密のプロジェクトが生まれることとなった。米国の安全保障のためすべてのET、UFOに関することは、どんなにお金がかかっても、極秘にしておくことになった。」

「この決定とは裏腹に、ETはUFOに乗り広い地域を頻繁に飛行した。ある時は編隊飛行で米国を、そしてまたある時は他の国の空を飛び、何千人の人々が目撃した。そこでこれをいかに誤魔化すかが最重要課題となった。」

「1940年代から1950年代は、トルーマンとアイゼンハワー政権のかなりの数の高官がそのことを知っていて、関わっていた。このことをしばらく秘密にしておくことは米国の安全保障にとって不可欠であると率直に信じていた。彼らは誠実にそして米国憲法の許す範囲内でそのような活動を行なっていた。」

「ここまでは、なんの変哲もない、従来からあった、特定の政府高官による事実隠しであるが、このあと秘密プロジェクトのモデルが作られた時、1950年代に奇妙なよじれが起ってきた。フランケンシュタインが作られ、それ自信が自らの意志をもって、起き上がり、繋がれていたテーブルを降りてきた。そしてすべての束縛を取り払い我々の間に現われてきた。」

「アイゼンハワー政権の半ばからケネディー政権にかけて、憲法上、報告を受け、管理をすべき高官がそのループから押しのけられることになった。アイゼンハワー大統領は自分がET、UFOに関する重要な報告、決定から遠避けられていることを知り激怒した。アイゼンハワーはETの操縦する飛行体とその乗組員の死体を見、この世に希なプロジェクトが進行していることを知っていたが、その報告を受け、管理するループからは外されていた。この5つ星の将軍であり保守的な共和党員であるアイゼンハワーは、大統領としての最後の演説で「軍と企業の複合組織の存在と、それが異常に強くなることの危険性」を警告した。」

「1963年の6月、時の大統領ケネディーは有名になった「私はベルリンの市民だ」と宣言した演説をするためベルリンへ向かっていた。この時大統領専用機「エアー・フォース・ワン」に同行していた空軍のスチュワードによると、ケネディーはその長いフライトのある時に、その空軍のスチュワードにUFOについて話し始めた。ケネディーは、「UFOが本当に存在することは知っているし、その証拠も見た、しかし、どういう分けか、すべてのUFOに関することは、私の手には届かなくなっている。」と言ってその空軍のスチュワードを驚かせた。ケネディーは真相を明らかにしたかったが、それが出来なかった。時のアメリカ大統領であり、全軍の総司令官である、ケネディーにそれが出来なかった。」

「いかなる重要な秘密情報についても知っていると、誰もが考えている、情報機関の政府高官との会合で、この高官はUFOが本当に存在することを知っていて、それに関する過去と現在の情報あるいは関連するプロジェクトを自らの指揮する組織の中で探したが、見つからなかったと言う話しをした。これには私も本当に驚いた。」

「アイゼンハワー、ケネディー、クリントン政権の高官、軍の指導者、情報機関の指導者、海外の指導者、彼らすべてはET、UFOに関する報告、管理のループからはずされている。しかし、その誰もが、ET、UFOが存在することは知っている。」

「認知されない特別アクセスプロジェクト(USAP)と言うものが存在する。これは極秘であるが、最高機密のセキュリティー・クリアランスを持った人でも更に特別なアクセスが必要な、他から完全に隔離されたプロジェクトである。その上、このプロジェクトは認知され得ない。と言うのは、そのメンバーは、いかなる人に、大統領も含んで、このプロジェクトについて質問されても、その様なプロジェクトは存在しないと答えるように誓約しているからである。 これに属したグループの一つは、国民への欺き、情報撹乱、いわゆる誘拐、家畜の屠殺、偵察、UFOの捕獲、宇宙空間兵器の開発などに携わり、そして報道関係、政治指導者、科学者のグループ、企業界等へ、特別な常駐メンバーを送り込んでいる。」

「暗号名PI−40と言う活動が存在する。この活動はUSAPと連携して、複数の民間企業にまたがり、ET先進技術を理解し、それを応用しようとする、契約によるプロジェクトとして存在する。PI−40の意思決定をしているメンバーの3分の1から半分の若いメンバーはET、UFOに関する秘密の、ある程度の公開に賛成している。残りのメンバーは近い将来の公開に賛成していないか、中立である。」

「多くのPIー40プロジェクトは隔離されているので、そこで働いている人はそれがET、UFOに関連した仕事であることに気付かない。たとえば「スターウォーズ」で知られるSDI(Strategic Defense Initiative)プロジェクトの1部は地球の圏内に入ってきたETの飛行体を打ち落とすための兵器の開発だが、SDIに携わっている人の大部分はそのことについて全く知らない。1990年代に少なくとも2機のET飛行体がこの兵器によって打ち落とされた。」

「このような活動をしている主な基地は、

  • カリフォルニア州エドワード空軍基地
  • ネバダ州ニリス空軍基地(特にS4とその関連施設)
  • ニューメキシコ州ロス・アラモス
  • アリゾナ州フォート・ホシュカ(陸軍情報本部)
  • アラバマ州レッドストーン・アースネル
  • ユタ州にある現在拡張しつつある地下基地

であるが、米国以外の国にも存在する、それらは

  • 英国
  • オーストラリア
  • ロシア

等々である。」

「民間ハイテク企業の中では、更に多くのグループがこれに関わっている。ET、UFOに関する大半の先端科学、先端技術の開発は民間企業や研究所で行なわれている。そこでは民間企業が場合によっては当事者に死をもたらす様な、恐るべき機密保護策を請け負っている。」

「秘密を厳守することによる報酬とそれを守らなかった時の罰の差は激しく、少なくても10、000人が過去数十年のあいだに一人につき、百万米ドルを受け取った一方、秘密をもらしたことで家族が恐喝を受けたケースが1件以上、そして、つい最近では民間の契約企業の中でETの先進技術をリバース・エンジニアリングしている秘密プロジェクトを公開しようとした人が、自殺にみせかけて、殺された事件が2件あった。」

「このようなUSAPやPI−40に関連したプロジェクトに年間使われている、いわゆるブラック・バジェットは少なめに見積もっても100億米ドル、多分800億米ドルを超えるだろうと言われている。これに加えて、海外からもかなりの資金が流れているらしい。」

[ET、UFOに関する証拠を集め、現在あるいは過去に、政府や、軍、情報機関、あるいは民間企業でET、UFOに関わる直接体験をした、あるいは現在体験している証人を見つけ、様々な国の指導者に説明しようと試みているCSETIのスターライト・プロジェクトはすでに3年間運営されている。その活動は、無給、特に際立った資金援助も無く、根気強いチームの献身的、自発的な努力によって支えられている。」

「1995年、我々は米国とロシアから重要な軍や政府の証人を集めて会合を開いた、そして全員で、それらの証人がET、UFOについて知っていることを公表しても刑罰や懲罰を受けることのないよう、大統領命令を出すことをクリントン大統領に要請する書簡に署名した。 私は米国議会の協力のもとで大統領府が議会での公開審問を開き、現在20人以上いる証人が公開の場でET、UFOについて知っていることを証言出来る機会を与えるよう提案した。これにより確実な秘密の公開が可能になる。」

これはスティーブ・グレアがその経過報告書「Unacknowledged」で述べていることを要約したものです。その内容は1999年6月に出版されたスティーブ・グレアの著作「エキストラテレストリアル・コンタクト、その証拠と波及効果」に掲載され、現在はその内容をインターネットでアクセス出来ません。

今までのすべてのUFO研究グループが特定のメディアとわずかな同調者の中だけで活動しているのと異なり、このCSETIは憲法上定められたプロセスを使って、ET、UFOに関して直接体験したことがある証人、あるいは現在体験している証人を米国議会の公開審問に呼び、証言させようとしています。その数はスティーブ・グレアによると、1998年1月の時点で150人と言われています。その中には米国の宇宙飛行士、米国の退役将軍、英国の退役将軍、米国民間企業の退職者、そして現在何らかの形でET、UFOに関係する仕事に携わっている米国軍関係者と米国民間企業で働いている人々がいると言われています。

スティーブ・グレアは1994年10月1日、CNNのラリー・キング・ショウに1度出演した他、トーク・ショウとして現在米国、カナダで人気のある、アート・ベル・ショウ(全米400局近くのAM放送局、そしてカナダ10数局のAM放送局に中継されている毎晩数時間に及ぶトーク・ショウ)に機会ある毎に出演して、CSETIの活動の最新情報を全米とカナダの聴視者に説明しています。

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